お疲れ様です。
しがないゲームプランナーをしています如月です。
今日はゲームにおける大事な要素の一つである〈ターゲット層〉についてお話をして、自分なりのターゲット層の決めルールもお話しできればと思います。
さて、皆さんはゲームをプレイする際に、こういう事を考えた事はありませんか?
『このゲーム誰向けのゲームなの!?』
『こんな仕組み誰が喜ぶんだよ!』
そう考えた貴方はもしかしたら、そのゲームのターゲット層ではない、ゲーム開発側がターゲットだと認識していない可能性があります。
もしくは、ゲーム開発側がターゲット層を理解していない可能性もあるかもしれません。
ゲームの企画を立ち上げる際、一般的には、
〈企画内容〉
〈ターゲット層〉
〈見込み利益〉
などの情報を揃えて、上に提案し、予算と人員を確保して、開発がスタートします。
このターゲット層の分析が不十分だったり、適当だと、そのゲームは狙ったユーザーに届かず、売り上げに響かない結果となってしまいます。
これが先程、例に出したユーザーの皆さんが受けた印象に繋がる訳です。
さて、コンシューマのゲーム開発の場合、ターゲット層の明確化は割と簡単なのですが、ソーシャルゲームは基本無料という体質から、ターゲット層が読みにくい傾向にあります。
ターゲット層が読みにくいとどうなってしまうかというと、
『誰がどんなゲームで遊ぶか分かんねーから、このゲームは全人類をターゲットにします』
とか言う人が出てきちゃうんですね。
聞こえは良いんですが、これ、果たして売れるでしょうか?
結果は売れません。
『ターゲット層を絞ったゲームがたまたま全人類にウケた』
これはあり得ますが、
『全人類をターゲットにしたゲームが全人類にウケた』
は可能性がかなり低いです。
そんな事言い出す人がいたら、殴って止めましょう。
それでは、本題のターゲット層を決める際の自分なりのやり方を記述しておきます。
ターゲット層は三つの構成要素で出来ていて
①パーソナル(人種、性別、年齢などの基礎構成要素)
②プレファレンス(趣味、嗜好など)
③プレイスタイル(遊び方、イン率とか)
この三つを正確に言えればターゲット層として見えていると考えています。
ちなみに自分は三つのPと呼んでいます。3Pと呼ばないように注意してください。
例えば、
①日本の20代30代の女性
②歴史が好き、美少年が好き
③平日は1日に1回起動して30分ほど遊ぶ、休日にはガッツリ家で遊ぶ
さて、どう考えても、歴史モノの乙女ゲーで、遊んでるユーザーの姿がイメージ出来るのではないでしょうか?
こんな感じで、しっかりとターゲット層を見定めるのがゲームの立ち上げにおいて非常に大切なものとなります。
さて、おまけとして、ソーシャルゲームのターゲット層が絞りにくい理由の一つについて話を移しましょう。
どんなユーザーをターゲットにすればお金を稼げるでしょうか?
ゲームの開発も所詮はビジネス。ユーザーばかりに都合が良いシステムではゲームのサービス自体が頓挫します。
そこでソシャゲの良くも悪くも〈課金〉という仕組みが浮かび上がります。
課金ユーザーと無課金ユーザーのバランスというのが非常に難しいのがこのソシャゲなのです。
『声の大きな無課金ユーザーが無茶を言って、それに沿った運営をして課金ユーザーが離れてしまった』
こういうソシャゲの構造は良くあります。
じゃあ、無課金ユーザーを排すればいいのか?
それもダメなんです。
酷い言い方になりますが
『課金ユーザーが殴って気持ちいいサンドバッグ』
『いつかは課金してくれるかもしれない未来の課金ユーザー』
こういう層が居ないと結果的に課金ユーザーが離れてしまいゲームが続かなくなります。
課金欲を揺さぶる為にも、とりあえずはゲームをさせて遊ばせてあげなきゃいけないのです。
この無課金ユーザー、課金ユーザー問題はゲームバランス自体に大きく影響します。
【課金ユーザーに寄ったゲームの場合】
課金>>>超えられない壁>>>無課金
【間をとったゲームの場合】
【無課金ユーザーに寄ったゲームの場合】
課金=無課金
とまぁ、極端なイメージですがこんな感じになります。
*例外はありますし、一例です
まぁ、見ての通り、気持ちいいのは上の二つですよね。
最近のアジアから来てるゲームは課金ユーザーに寄ったゲーム性の物が多い印象で、日本のゲームはした2つのパターンが多い印象です。
ソシャゲのガチャ問題などと合わせて、結構難しい問題で、間違えるとゲームがクローズしてしまいますので、注意が必要です。
簡単ではありますが、ターゲット層について書かせていただきました。
最後にまとめ
・ゲーム立ち上げにはターゲット層をしっかり定めるのが大事
・ターゲット層はパーソナル、プレファレンス、プレイスタイルの三つのPを意識する
・課金ユーザーと無課金ユーザーのバランスはめちゃくちゃ難しい
それでは、またそのうち!
質問などあれば、答えられる範囲でお答えしますので、よろしくお願いします。